クラウドエンジニアの足跡

日々のアウトプットと気ままになんか書いていく

『Docker Meetup Tokyo #30 (DockerCon・KubeConEU報告会)』に参加してきました

5/30(木)に開催された『Docker Meetup Tokyo #30』に参加してきたので、レポートします。

↓はオープニングの時に紹介されたContainerに関するイベントです。 CloudNativeTokyo2019 7/22,23 虎ノ門ヒルズ

Session

  • DockerCon報告1: Hardening Docker daemon with Rootless mode
    • Akihiro Suda
  • DockerCon報告 2: DockerCon 2019に参加して、エコシステムベンダーや他の参加者から拾った「うわさ」
  • DockerCon報告 3: The State of Docker: product and community
    • Takuya Noguchi
  • KubeCon EU報告 1: Keynote recap(Spotify or CERN)
    • Kohei Ota
  • KubeCon EU報告 2: 大きな話題のまとめ
    • Ian Lewis
  • LT 1: 5分で振り返るKubeCon EU 2019:ランタイムとイメージの話題ダイジェスト
    • Kohei Tokunaga
  • LT 2: KubeCon EU の recap します
    • Makoto Hasegawa
  • LT 3: Kubenetes運用や、基盤提供者観点での事例
    • Yutaro Wada

  • LT 4: k8sやサービスメッシュ

DockerCon報告1:HardeningDockerdaemonwithRootlessmode

  • Rootless Docker
    • デーモンも含めて一般ユーザで動かす
    • 幾つかの制約もある
    • katacodaで試すことはできる
    • 導入のモチベーションとしては、セキュリティ向上
      • Docker自体でバグ&設定ミスの被害を抑えることができる
      • 完璧ではなく、ハードウェアの脆弱性等についてはNG
      • Docker-in-Dockerで安全に利用
    • 仕組みは、User namespacesを利用
    • コンテナの中で複数ユーザを使うことができる
    • ファイルシステムの仕組みでOverrlayFSが使えない(Ubuntuは使える)
      • Ubuntu以外は遅いがXFSを利用でき、容量の削減はできる
    • NetworkはVPNkitを使っている
      • ”lxc-user-nic”で早くすることはできるが、実行するのはrootユーザになってしまう
    • 今後
      • OverlayFSをサポートすることを検討
      • cgropupを利用できるようにすることを検討
    • ダウンロードは以下

DockerCon報告2:DockerCon2019に参加して、エコシステムベンダーや他の参加者から拾った「うわさ」

  • 全体所感
    • ベンダーエコシステムは監視やセキュリティ関連が多くなってる
    • 開発者のためのツールの色が強く出ている
    • 世代交代が来ている(当初の参加者はKubeConに移動?)
    • ARM社がキースポンサー
      • ハードウェアベンダー
      • エッジサポートが将来的なビジョン
      • AWS A1インスタンスでDocker Desktopを実行可能
    • セッションようやく全体から抽出したFoamTree図での紹介
      • ポリゴン型の表現方法
      • 中核となるワードは”Open Source”
      • Swarmが復活してきている?
        • Citizens Bankがk8sからSwarmに戻った経験が紹介されていた
    • Docker開発のランタイムエンジンとしてcotainerdが主流
    • DXに成功しているDockerの主要顧客
      • Carnival
      • Citizens Bank
      • VISA
      • Nationwide
      • Lindsay Corporation
    • MTA(Modernization of Traditional Apps)の導入手段
      • Re-platform Legacy
      • Modernize Brownfield
      • Accelerate Greenfield
    • BuildX

DockerCon報告3:TheStateofDocker:productandcommunity

  • Stackoverflowでの調査結果では
    • 愛され度についてはLInuxに次ぐ2番目
  • “beta.docker.com"
  • ARMサポート
  • Docker Enterprise3.0
    • Docker Desktop
    • DKS(Docker Kubernetes Service)
    • Docker Application
    • Docker Enterprise as a Service

KubeConEU報告1:Keynoterecap(SpotifyorCERN)

  • Kubecon 2019 EU Overview
    • 場所はスペイン バルセロナ
    • 参加者は7700人以上(去年は4300人)
    • END USERにaddidas, cookpad, Palantir
    • 公式キャラクターの紹介
  • Keynote by CERN
    • 利用事例とLIVE DEMOを紹介
    • 世界最大の実験期間
      • 研究データは400TB/日
      • 年間研究機関に70PBを提供
    • 研究にはコストがかかる
      • 再現性のあるコンピュータシミュレーションが重要
      • シミュレーションで扱うデータセットは70TB
      • K8s clusterが20,000以上
    • Google Cloudを使ったインフラ構成
      • Google Cloud Storage 70TB
      • GKE
      • 瞬間で200Gbpsに迫るデータ転送
    • 分散処理が必要だが、なぜコンテナなのか
      • コンテナに閉じめることで再現性を高める
      • Containers give us Reproducibilty in Space and Time
        • 物理学界隈での単語?
    • Spotifyの事例
      • GCPを活用
      • EU, US, Aisaに存在
      • USのクラスタをオペミスで削除
        • Terrformを導入
        • ドキュメント整備
      • 次はUSとAsiaが壊れる
        • terraformの管理を間違った
      • ただユーザへの影響はなし
        • 最初から障害を起こることを前提として設計
        • k8sを実験段階で導入
        • サービスディスカバリをk8sではなく自前で実装
      • 失敗から学ぶ文化が推奨されている

KubeConEU報告2:大きな話題のまとめ

  • 興味を引いた話題
  • Container Runtimesについて

LT1:5分で振り返るKubeConEU2019:ランタイムとイメージの話題ダイジェスト

  • ランタイム
    • ランタイム紹介
      • docker, containerd, cri-o
      • Kata Containers, Firecracker, gVisor, Nabla, Singularity
    • セキュリティはRuntimeClassが有用
    • セキュリティ
    • マイグレーション
  • イメージ
    • コンテナをセキュアにビルドする観点
      • rootless
    • イメージ配布技術のUberのセッション
    • イメージビルダはBuildkitをはじめとしたセキュアでハイパフォーマンスなビルダがある

LT2:KubeConEUのrecapします

  • Ingress V2 and Multi-Cluster Service
    • IngressAPIをGA化するためのセッション
      • CoreAPIをきちんと定義
      • Annotaitonで拡張していくのではなくAPIを拡張して定義できるように
      • kubernetes1.16でGAを目指す
      • Ingressの状態をstatusで確認できるように
      • Service以外のbackendをサポート
    • Ingressの調査結果

LT3:Kubenetes運用や、基盤提供者観点での事例

  • まさかの置き引き被害。。。
  • 全体所感
    • Operatorに関する話題、Statefulなアプリケーションの運用に関する話題が多かった
    • パブリッククラウドのManaged k8s利用者が多い
    • オンプレミス環境での「Gardener」

LT4:k8sやサービスメッシュ

  • サービスメッシュも標準化を目指していく(SMI)
  • 7月あたりにDMMでKubeconに関するイベントを予定している

感想

全体的にセキュリティとCotaier Runtimesに関する内容が多かったと思います。
Cotaier Runtimesについてあまり理解できていないので、Ian氏のブログをみてきちんと一から勉強しよう。
コンテナに関する話題ではないけど、CERNが取り扱っているデータ量が膨大過ぎて今日1番すげぇと思いました(゚∀゚)